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インタビュー
株式会社i-plug・中野智哉代表取締役に聞く

~「ふるいにかける」採用から、「手を伸ばし、握手しに行く採用」へ~
新卒オファー専門サイト『Offer Box』

大手・中堅・中小、あらゆる企業が、それぞれ新卒採用に悩みを抱えている。「欲しい人材が採れない」「採用単価が高騰している」「採用した人材が早期退職してしまう」など……。これらの問題を解決するには、日本独自の新卒一括採用のシステム全体を変えていく必要があると語るのが、株式会社i-plugの中野智哉代表取締役だ。同社がリリースする新サービス「Offer Box」を中心に、新卒採用がどう変わるべきなのかを聞いた。 (取材日/2014年10月1日)

ミスマッチによる不幸な早期退職をなくすために。

----まずは、オファー専門サイト「Offer Box」が誕生した経緯を教えてください。

株式会社i-plug・中野智哉代表取締役株式会社i-plug(アイプラグ)の設立は2012年4月です。それまでの約10年間、私は求人広告の法人営業、新卒採用面接、新人営業研修など、人材採用・教育の仕事に広く関わってきました。多くの企業や学生、社会人と接する中で、新卒を中心とする若年者雇用の問題の大きさと、それを解決する新しいサービスが求められていることを実感したのが、起業のきっかけです。

会社立ち上げの準備を進めると同時に、私はグロービス経営大学院(MBA)で学び直しました。その後100名以上の大学生、50社以上の企業へのヒアリングを通して見えてきたのは、今の新卒採用のシステムは「学生・大学・企業」の三者の「つながり」に問題があるということでした。昨今の学生は、ゆとり世代などと言われますが、一人ひとりはまじめでよく勉強しています。大学は民間企業経験者を就職部に迎え入れるなど、キャリア教育や就職指導に力を入れています。また、企業も厳選採用が定着した分だけ、若手の人材開発に熱心に取り組んでいます。三者とも努力しているのに状況が良くならないということは、日本型新卒採用のシステムそのものが時代にあわなくなってきているからだと考えなくてはなりません。

そこで、私たちは「学生・大学・企業」のそれぞれの「つながり」を再構築し、これからの時代にあう新しいシステムを作り上げること、それによって企業と学生のよりよい出会いのチャネルを増やし、ミスマッチによる不幸な早期退職を減らすことを企業目標としています。

新たな新卒採用のシステムで、優秀な人材の定着化へ

---「Offer Box」の具体的な仕組みとその特性について教えてください。

株式会社i-plug・中野智哉代表取締役これまで主流だったナビサイトは、『学生が一括でエントリーシートを送る→各企業はまず書類選考する』という流れでした。「Offer Box」は、学生がプロフィールを登録し、これまで歩んできた道のりや経験してきたこと、自己PRなどを入力しておきます。企業側は学生のプロフィールを見て、会いたいと思った学生に『オファー』するという仕組みです。 大量のエントリーシートを学校名などでふるいにかけるのではなくて、企業が興味を持った学生にオファーを送り、コミュニケーションを密に図り、本当に欲しい学生に対してしっかり手を伸ばして、握手(入社)してもらうイメージですね。

学生はオファーを獲得するために、自分自身を振り返り、企業に興味を持ってもらいやすいように整理し、表現する努力が必要になります。もちろん、何も得るものがない学生生活なら、プロフィールを書くことすらできません。就職活動までにいろんな経験を積み、その経験をきちんと語れるようになっておく、という準備が必要なのです。

企業側も、エントリーシートを送ってきた学生に対する一斉返信のような文章では、学生に響きません。オファーの文面で「あなたのここが良いと思った」「当社のこの分野であなたの経験を活かしてほしい」と伝えることで、学生との距離はぐっと近くなります。

双方のコミュニケーション努力によって、ミスマッチの少ない採用が可能になります。これからの採用・就職活動は、企業と学生が「向き合う」ことが大切だと思います。実際に内定した学生からは、「全く考えていない業界だったけれど、オファーを受けたことから縁ができた」という声をよく聞きますが、運命的な出会い方をする学生も少なくありません。双方のコミュニケーションによって実現した採用です。

---でも、オファーを受けるというと待ちの姿勢ですよね。消極的な学生が多いのでは?

登録している学生のプロフィールは、とても個性に富んでいます。いろんな経験をしてきたことが画面から伝わってきますし、プロフィールの見せ方にも一人一人工夫があります。決して消極的ではないことが、ご利用いただければおわかりいただけると思います。

約8000人の登録学生の6割以上がMARCH・関関同立クラス以上。その学生たちに期待する声も増え、お蔭様でサービス開始3年目にして500社以上の企業に導入いただけるまでになりました。完全成果報酬型(30万円/採用)でご利用いただけるシステムにしていることも、ご好評いただいています。

新卒採用も細分化へ。専門性の高い人材を確保できる

---新卒採用もサービスが多様化してきました。これからを見据えて取り組んでいることはありますか?

通常のOfferBoxは国内学生向けですが、一定レベル以上の語学力を持つ留学経験者、グローバル学生専用の『OfferBox Global(グローバル)』は、海外展開をしている企業に注目されています。理工系学生にダイレクトアプローチできる『OfferBox Makers(メーカーズ)』は、理系人材ならではの研究課題や自身の専門性を存分にPRできる「理系プロフィール」も掲載しており、大阪府の緊急雇用創出基金認定事業となっていました。そして、体育会系学生専用の『OfferBox Athlete(アスリート)』。この4つのサイトをOfferBoxシリーズとして展開しています。

貴重な大学時代を「就活のための活動」、「就活のためのアルバイト」などではなく、大学時代にすべき『専門性の高いスキル獲得』や、『多様な経験を積み自分を磨くこと』に力を注いでほしいと考えています。学生がこれまで取り組んできたことを、しっかりアピールできるサービスを提供し続けていきます。

オファーされることが当たり前の世の中を創っていきたいですね。

---ありがとうございました。採用支援だけでなく、教育・定着も含めたミスマッチ解消にまで踏み込んだサービスを提供されている御社の考え方がよく理解できました。

株式会社i-plug・中野智哉代表取締役

企業データ

社名 株式会社i-plug (アイプラグ)
本社所在地 〒532-0011 
大阪府大阪市淀川区西中島1-9-20 新中島ビル9階
事業内容
  1. 新卒採用支援事業
  2. 中途採用支援事業
  3. 大学生キャリア開発セミナー事業
    有料職業紹介事業 28-ユ-300524
設立 2012年4月18日
代表者名 代表取締役 中野智哉

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