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インタビュー
株式会社マイナビ 就職情報事業本部 事業推進部 粟井俊介部長に聞く

企業の「採用競争力」を強くする「マイナビ2015」
欲しい人材へのきめ細かい情報提供を支援

アベノミクスによる円安・株高効果が、日本経済全体に明るい景況感をもたらしている。企業の採用意欲も高まっており、中堅・中小企業を中心に、新卒採用を行う企業が急速に増えている。当然、欲しい人材を奪い合う採用競争は、例年より激しくなることが予想される。企業には、よりきめ細かい採用活動が求められるが、マンパワーの少ない中堅・中小企業にとっては決して簡単なことではない。採用競争において、ライバル企業に勝つためにはどうすればいいのか?「企業の採用競争力を高める」をコンセプトにサービスを提供する、掲載企業数、会員数NO.1・日本最大の総合就職サイト「マイナビ2015」が考える、新卒採用成功のポイントを聞いた。 (取材日/2014年1月7日)

景況感の改善とともに中堅・中小同士の採用競合が一段と激化

----まず、2015年度の新卒採用戦線の見通しについて教えてください。

株式会社マイナビ 就職情報事業本部 事業推進部 粟井俊介部長就職サイトのオープンが12月、面接などの選考開始が4月という現行のスケジュールは今年で3シーズン目になります。企業、学生の双方が、どの時期にどう動けばいいのかある程度わかっており、基本的には昨年から大きな変化はないと推測しています。

2014年卒の新卒採用を振り返ってみると、企業の採用意欲は回復基調にありました。この数年のデータを見ると、新卒採用が底を打ったのは2011年の春ごろ、つまり2012年卒の採用でした。リーマン・ショック後の落ち込みからは完全に脱し、堅調に回復しつつあります。リーマン前との違いとは、一社当たりの採用人数が増加するよりも、新卒採用を新たに取り組む企業が急増していることです。特に、これまで中途採用のみで対応していた企業が新たに新卒採用を開始するケースも非常に多く、中でも目立ったのは、中堅・中小企業です。

この傾向はアベノミクスの経済効果によって、今年さらにはっきりしてきました。マイナビ2015の掲載社数を見ても、12月1日グランドオープンの段階で前年比151%という顕著な伸びになっています。大手企業の多くは従来から新卒採用を行っていますから、ここ数年で増えているのは、ほとんどが中堅・中小企業と言っていいでしょう。全掲載社数に占める割合を見ても、従業員数300名未満の企業が半分以上、1000名まで広げると8割以上になります。

これだけ多くの企業が12月から一斉に採用情報を公開するわけですから、学生は、限られた時間の中で多くの企業情報から選び、その中で興味を持った企業一つひとつを研究していくことが求められます。また、今年は景況感の改善とともに、学生の就職活動に対する自信も回復傾向にあり、この数年の中堅・中小企業志向から大手志向がやや復活してきています。大手企業の採用活動ピークを過ぎたゴールデンウィーク明けからが中堅・中小企業にとっての改めての採用本番となるので、そこも視野に入れながらどのように準備を進めるかがポイントになるでしょう。

----2015年卒の新卒採用戦線で、中堅・中小企業が成功するには何が必要でしょうか。

よく「中堅・中小企業が大手企業に学生を持っていかれ苦戦する」と言われますが、それはある面では正しく、ある面では間違いです。従業員数1000名以上の大手企業に対するエントリーは全体の3割程度に過ぎず、残り7割は1000名未満の中堅・中小企業にエントリーされていることがわかっています。すべての学生が大手企業ばかりを志向しているわけではなく、はじめから大手企業を避けて企業を探す学生も多数いるというのが実情なのです。また先ほどのデータからもわかるように、実際には新卒採用市場で戦っている企業の大多数は中堅・中小企業であり、その約7割のエントリーを取り合う構図となります。この層の企業数が急激に増加しているため「競争がより激しくなっている」と言えるわけです。

一方、学生は二極化が進んでいて、3年生の夏ごろからインターンシップに積極的に参加するような就業意識の高い層は、自らの志望先を明確に決めて活動していることがほとんどです。そのような学生との接触を狙うことももちろん大事ですが、それと並行してターゲットとすべきなのは、12月の情報解禁から動き出す多数派の学生なのです。学生が志向する業界や仕事内容などの大きな方向性をイメージしながら企業を探すということを考えると、採用活動上のライバルとすべきは同業界、もしくは関連業界の同規模企業と捉えることができます。明確な自社の事業内容や戦略、詳しい仕事内容などの訴求ポイントを持ち、きめ細かな採用活動を行っていけば、どの企業にも勝機が十分にあると思います。

採用を成功させるためのポイントは、三つあると思います。一つ目は「採用競合との差異化」です。同業界や同規模、似たタイプの人材を求めている企業などを採用競合と考え、他とは違う自社の魅力をどう打ち出していくかを明確にし、学生に対しわかりやすく伝えることが求められます。

二つ目は「志向や段階にあわせた情報提供」です。学生は学部や専攻はもとより、地域や就業観などによって、一人ひとりが求めている情報は異なります。また、同じ学生でも説明会の段階と最終選考の段階では、当然意識が違ってきます。状況にあわせてきめ細かく情報を提供することがますます大切になっています。

そして三つ目は「協力社員の育成」です。いまやどの企業も採用活動に協力社員を参加させることが多くなっています。協力社員は普段現場で仕事に携わる立場として、人事担当者だけでは伝えきれない企業の魅力・仕事の魅力を伝えられる存在として重要です。一方で、学生への訴求力を高めるためにOB訪問や会社説明会、面接などに携わる一般社員や管理職、役員などを対象にしたリクルーター研修・面接官研修など各種研修を実施することも増えています。協力社員による多くの接触チャネルを持てる一方で、そこで学生の信頼を損ねてしまうと、かえって採用活動に悪影響を及ぼす危険があるからです。社内で新卒採用成功に向けて意識を統一するためコミュニケーションをとり、統制を取りながら進めていくことが重要です。

学生の志望データに基づくレコメンドで、効果的なエントリーを集める

----日本で最も多くの企業・学生が利用している「マイナビ2015」には、どういった特色があるのでしょうか。

株式会社マイナビ 就職情報事業本部 事業推進部 粟井俊介部長「マイナビ2015」には「採用競争力を高める」というコンセプトがあります。先ほど中堅・中小企業が採用に成功するためのポイントを三つあげました。一つひとつは、企業それぞれが戦略を練って工夫していくべきことですが、「マイナビ」ではその戦略や工夫をより効果的なものにするための支援機能を強化しています。

まず「採用競合との差別化」を際立たせる機能として、今年から「企業特集」をさらに充実させました。業界特集に加え、さまざまな切り口の仕事軸による「仕事を知る特集」も揃っており、学生に対して自社や仕事の特色をわかりやすく訴求することができます。「仕事を知る特集」の一例として、「キャリアの転機」というものがあります。その企業でのキャリア10年以上の中堅社員に限定したインタビューで構成した記事スタイルの特集で、「この会社で経験を積むとこんなステップアップができる」というキャリアパスの一端を学生に提示するものです。従来、新卒向けの情報というと学生と年齢の近い若手社員が登場するケースが多かったのですが、ここ数年は学生のキャリア志向が強まっていることを意識して企画しました。学生たちのページビューも大変増えています。この他にも「挑戦する仕事」「理系の選択」「企業の存在価値」など、学生の興味や志向に応える特集企画を多数ご用意しています。

また、企業と学生の出会いを生み出す機能として、「志向情報に基づくレコメンド」を強化しています。マイナビは、学生の志望業種や希望勤務地などの登録率が高いという特長があります。そうした特長を生かし、「マイナビ2015」ではそれら事前に登録された志向情報に沿ってピックアップやレコメンドという形でさまざまな企業情報や特集の紹介する仕組みになっています。学生の志向情報登録率は90%を越えており、きわめて高い数字です。学生は「自分が興味のある業界や職種の情報が届く」という印象を持つようになり、サイトの活性化や精度の高いマッチングが期待できます。

----その他に今年から強化された機能などがあれば、お教えください。

登録する学生数が約1.4倍に増えたのが、新しくなった「スカウトメール機能」です。企業が学生の自己PRを参照しスカウトメールを送ることができるもので、今年度は企業が学生の自己PRに対して、例えるならFacebookの「いいね」に相当する「Good Potential」をつけることでアプローチできるようになりました。学生にとってもGood Potentialをつけてくれた企業を活動履歴画面から参照することができますので、自然と興味を持ちエントリーする可能性が高まります。また、企業側からGood Potentialをつけた学生に対してさらにスカウトメールを発信することにより、より有効なアプローチをかけることが可能となりました。1回の発信につき1件しか送れない機能ではありますが、通常の就職サイトには備わることの少ない「ポテンシャルある学生を一本釣りするために有効な機能」として、属性や志向情報で検索してアプローチできる「ハイブリッドDM」とともに、ぜひ活用していただきたいサービスです。

1対1の情報提供を可能にする「企業マイページ」を基本パッケージに

---学生にリーチした後のコミュニケーションの重要性も、近年よく指摘されています。

二つ目のポイントとしてあげた「志向や段階にあわせた情報提供」が重要だと思います。そのための機能としてご用意しているのが「企業マイページ」です。基本的な企業情報を伝えるページとは別に、1社当たり最大200ページものカスタマイズされたページを自由に作ることができるサービスです。それぞれのページは各社が設定した条件によって、対象とした学生ごとに見せ分けることができます。たとえば、文系・理系の違いのほか、志望職種や進捗状況などにあわせて、学生一人ひとりに最適の情報をきめ細かく提供します。

ページを作る際も、ブログに投稿するような感覚で操作は簡単です。マンパワーの少ない中堅・中小企業でも負担を感じずにご利用になれますし、どういったタイミングでどのような情報が効果的かといったノウハウも、弊社の担当営業がアドバイスいたします。「マイナビ」の基本パッケージには、基本情報の掲載とエントリー・説明会受付機能に加え、この「企業マイページ」と学生からの質問に回答することで各社の個性を打ち出せる「公開回答機能」がセットが含まれており、最もベーシックな予算からご利用いただくことが可能です。

---「先輩発見機能」は第三のポイントとの関わりが深いですね。

まさにそうですね。先輩社員は学生にとって、大変重要な企業との接点です。特に、出身大学や学部が同じ先輩がその企業でどのように活躍しているか、ということは学生にとっては非常に関心の高いことと考えています。マイナビ2015の「先輩発見機能」は最大600名までのOB・OGを登録することができ、学生から見たときに出身大学・学部が一致している先輩は検索結果において上位に目立つように表示されるなどの工夫がされています。

この他にも「マイナビ」は掲載企業数No.1の総合就職サイトとして、採用成功を支援する機能を豊富にご用意しています。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

株式会社マイナビ 就職情報事業本部 事業推進部 粟井俊介部長

企業データ

社名 株式会社マイナビ
本社所在地 〒100-0003 
東京都千代田区一ツ橋1-1-1
事業内容
  1. 新聞の発行及び出版事業
  2. 就職情報誌の提供、求人・採用活動に関するコンサルティング
  3. 進学情報の提供
  4. 不動産賃貸情報の提供
  5. ブライダル情報の提供
  6. 広告業
  7. インターネット等を利用した情報処理・情報提供サービス
  8. 有料職業紹介事業
  9. 労働者派遣事業
  10. 検定試験の運営
  11. ゲームソフトウエアの企画・開発・制作および販売
  12. 上記に付帯するその他の事業
設立 1973年8月15日
代表者名 代表取締役社長 中川 信行

会社情報

企画・編集:『日本の人事部』編集部

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