中国人留学生の約9割が母国での就職・起業を希望、能力の流出が課題に
[2013.01.22]
中国最大の民間学習塾「新東方」が、海外へ留学している中国人学生のうち、89.6%が将来は中国での就職や起業を考えており、海外に残ったまま仕事をしようと考えている学生は、わずか10.4%に留まると発表した。(サーチナ)
急速なグローバル化を受け、企業の外国人留学生採用が活発化している。しかし、上記の調査結果のように、採用しても将来的に帰国してしまうのであれば、せっかく育成した有能な人材が海外へ流出することになり、企業にとっては大きな痛手となる。中国政府は帰国留学生に優遇政策を行っているが、中国経済の成長を支える重要な戦略として位置付けているため、この流れは今後も続くことが予想される。
もともと、外国人留学生にはキャリア志向の強い人が多く、日本での企業経験を今後のステップと考える傾向が強い。外国人留学生の採用も重要だが、それと同時に、採用後の定着や離職防止のための施策も、企業にとって重要な課題となりそうだ。
(『日本の人事部』編集部)