給与が低いときに応募を増やすには、第三者の目線を入れる。
「求人を掲載したい。」と考え、媒体を決めるために転職サイトを見てみると、同じエリア・同じ職種に、自分の会社より給与が高い求人が掲載されている。給与で見劣りしてしまうから、求人を掲載しても応募が集まらなさそう。
…そんな採用担当者様からの相談が寄せられることは少なくありません。
そこで今回は、「給与が低いときに応募を増やす方法」をいくつかご紹介します。
【ターゲットで差別化する】
転職において、「給与の金額」はもちろん重要な要素です。
ですが、求職者も給与の金額だけで、転職先を選ぶわけではありません。
転職希望者にも、様々な「転職の軸」があります。
たとえば・・・
「プライベートを大切にしたい人」には、給与の金額より、
「残業の少なさ、休みの多さ」のほうが魅力的に映るはずです。
同様に・・・
「どんな仕事かより誰と働くかを重視する人」には、
「社員同士の仲の良さ」
「今の仕事がツマラナイと感じている人」には、
「仕事の面白さ」
といった具合に、誰を「ターゲット」にするかによって、魅力となるポイントは変わってきます。たとえ、給与が低かったとしても、ターゲット次第では「他の魅力」で応募を募ることができるはずです。
【思わぬ情報が魅力になることも】
「ネック(応募阻害要因)になりそうな仕事の特徴」が魅力として機能することもあります。いくつか事例を見てみましょう。
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<A社の事務募集>
■仕事の特徴
給与は、同時期に掲載される事務職募集の求人より低め。残業はほとんどなく、18時の定時で上がれます。
ただし、勤務時間中はとても忙しく9時~18時まで、問い合わせ対応や事務処理に追われる仕事でした。
■エン転職が考案したターゲット・訴求内容
もともと事務職の求人は、残業が少ないことが多く、「残業がない」というだけでは他の事務職募集と大きく差別化できません。そこで、エンは「仕事が忙しいこと」に着目。ターゲットを「仕事中、暇な時間が多く、時計の進みが遅く感じている事務職希望者」に。訴求内容を「仕事が忙しいぶん、あっという間に定時になって帰れること」に設定しました。
■結果
「仕事中は適度に忙しいほうが、時間が早く進むように感じて良い」と考える求職者から40名を超える応募が集まりました!
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<B社の営業募集>
■会社の特徴
従業員数0名の社長しかいない企業。設立から間もなく、給与は同時期に掲載される営業職募集の求人より低めでした。
■エン転職が考案したターゲット・訴求内容
社長以外に社員がいないことがネックに繋がりかねない案件。そこで、エンは「社長と2人の企業だからこそ、風通しが良いこと」に着目。ターゲットを「アイデアや意見を出すのが得意で経営の根幹に携わりたいタイプ」に。訴求内容を「社長と2名の会社だからこそ、自分の意見が会社に反映されやすいこと」に設定しました。
■結果
「ベンチャー企業を自分の力で成長させたい!」と考える
20代の若手~40代のベテラン営業経験者まで、30名以上の応募がありました!
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以上、「仕事・会社の特徴を魅力に転嫁した事例」でした。
仕事・会社の特徴が、求職者にとって思いがけず魅力に映ることもあります。
……しかし、自分の会社のことでも「社員視点」からでは、なかなかその魅力に気付くことが難しいです。
求人に応募が集まらない、求人で何を伝えたらよいか迷ったら、「採用支援会社」に相談してみてはいかがでしょうか?
「採用支援会社」は多くの企業の採用を支援しているので、どんな情報が求職者にとって魅力になるのか、どんな情報が他の求人と魅力がかぶりやすいのかなどをアドバイスしてくれるはずです。「採用支援会社」に相談して、第三者の視点を取り入れ、自社の魅力・課題を整理して採用に生かすことをオススメします。
エン・ジャパン株式会社|エン転職 人事業務カウンセラー | |
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