ほとんどの学生が必ずエントリーする「リクナビ」
「欲しい人材」が採れる新機能「R-SPICE」に注目
リクルートが提供する「リクナビ」は、新卒採用ツールの代名詞ともいえるナンバーワンメディア。毎年、就職を希望する大学生のほぼ100%がエントリーし、さらに主利用率(就職サイトの中で主に利用した割合)も67%*にのぼる。日本の有力企業の多くが参画するサイトだけに、学生としてはリクナビを使わない就職活動は考えられないのかもしれない。そのリクナビに、「2012年版」から中核商品である「基本企画」に新機能が登場した。それぞれの企業が求める人材を確率高く集め、モニタリングできることが可能になるという、強力なツールだ。 (*調査協力マクロミル 2010年3月時点調査より) (取材日/2010年9月22日)
まったく新しい検索スタイルで学生の就職活動を変える
----「2012」より新機能が付加された「基本企画」について、詳しく教えてください。
「2011」のリクナビの基本企画は、会社・仕事情報を伝える情報画面、モバイルからのエントリー獲得の強化オプション、ブログ機能等を備えた商品で、これだけでも通常の新卒採用の母集団形成においては十分といえるパフォーマンスを発揮していると考えていました。
新卒採用サイトの特色は、かつての印刷媒体などと比べると、圧倒的に検索がしやすく、学生のエントリーが手軽なことです。リクナビは、母集団形成では非常に高いコストパフォーマンスで好評をいただいていますが、同時に「求める学生をもっと確率高く集めることはできないか」という声もいただくようになってきました。近年、就職戦線の厳しさが増すにつれ、学生はともすればエントリー数を増やす行動に走りがちです。逆に企業としては、エントリー数は増加基調にあるものの「本当に自社にとって必要な人材が応募してきてくれているのか」と不安・疑問に感じる部分もあったのではないかと想像されます。
そこで、今回、新機能として追加したものの一つが、「リクナビスコア」です。仕組みを簡単にご説明しますと、企業の求める人材を「SPI2の職務適応性フレーム」をもとに設定、いっぽうで学生には任意で「リクナビ診断」という「組織文化への指向をはかる」アンケートに回答してもらい、両者の結果からリクルート独自のロジックにより“合致度”を計算します。その合致度を「★★★」「★★」「★」「表示なし」の4段階で表示させるのです。学生側からはリクナビスコアが高い順、つまり自分の指向に合致している確率が高い「職務」から順に表示させることが可能になります。
この狙いは、社名や職種、業種、地域といった従来からの基準だけで応募先を選んでいた学生に、自分の働き方の指向にあった仕事を発見するという「新たな企業探しの観点」を提供するものです。逆に企業側も従来にはない「求める人材要件(職務適応性)」という切り口で、求める人材を確率高く集めることが可能になったといえます。
---待つだけでないこのマッチングスキームを活用したオプションも、より充実させているとお聞きしました。
リクナビスコアは、学生が自分自身で判断するための観点を提供するものです。そこで、参画企業が、このマッチングスキームをより採用活動の中で活用できるように新たに開発したオプション機能が「R-SPICEターゲティング」です。
これは、自社にエントリーしてきた学生を対象に、アンケート(15分程度)を実施することで、職務適応性の属性を把握できるものです。「多くの人と接する仕事」「予定外の事柄への対応が多い仕事」「集団を統率する仕事」…など、企業が14の職務適応性に対して条件を設定することで「職務の特徴」に照らした学生の向き・不向きをさらに3段階で判定し、きめ細かい優先順位づけや属性分けが可能になります。
これによって属性別の説明会設計も可能になる等、エントリー以後のより効果的なコミュニケーションを設計することで、参画企業はこれまで以上に効率的な採用を進めることができると考えています。
再訪率の高い会員制ホームページ設置サービス
---高度な管理機能が使える採用ホームページを利用されている企業も多いそうですね。
「2012」より大幅に機能強化されたサービスとして、「R-SHIP2」にもぜひご注目いただきたいと思います。
オリジナルの採用ホームページを、リクナビと連動して設置できるオプションで、最大の特色はエントリー学生の「再来訪率の高さ」です。独自の採用ホームページを制作する企業は多いと思いますが、個人情報を扱う関係上、ID+パスワードでのセキュリティを施すのが普通です。ところが、就活中の学生は多く企業のホームページに登録する場合があるため、IDやパスワードの管理が煩雑になってしまうことが多いと考えています。せっかくエントリーしたにもかかわらず、いつの間にか見なくなってしまったという声も聞きます。
しかし、「R-SHIP2」のホームページは「リクナビと同じID+パスワード」を使うことができますので、リクナビにログインしている状態から認証なしで企業のホームページに移動できます。このスキームは昨年から実装していますが、独自ID+パスワードの場合と比べると再来訪率は2~3倍になるという実績も出ています。
もちろん、コンテンツも自由に簡単に作成・更新することや独自ドメインも設定も可能です。リクナビ以外から応募してきた学生も一括して管理することができるので、再来訪率の向上やコスト面を考え、「R-SHIP2」に移行・新規導入されるケースも増えています。
また、「R-SHIP2」では、通常のリクナビの管理機能(RICS)をより高度にした「R-SHIP RICS」をご利用になれます。学生の属性・状況ごとに定員管理ができ、表示画面の出し分けもできるほか、帳票出力やPC・携帯メールへのメッセージ送信などの豊富な機能を備えています。
各企業の採用ニーズに応える多彩なプラン、サービスも充実
---欲しい機能だけを選んで使うことも可能でしょうか。
もちろん可能です。リクナビにはここまでにご説明した以外にも非常に多くの機能やサービスがありますが、それらのほとんどがオプションとなっています。企業ごとの採用計画に応じて、必要な機能だけを選んで利用することが可能です。
また、最小限の主要機能だけを利用したいという企業には、「シンプルプラン」というパッケージ企画もあります。コストパフォーマンス重視している企業を中心にご利用が増えています。
---リクナビを使いこなすためのサポート体制について教えてください。
リクナビは毎年リニューアルされますが、そのたびに利用企業や学生の声を反映させ、できるかぎりの改良をし続けています。さらには「リクナビ操作講習会」のほか、「オンラインヘルプ」、各種マーケット調査等、採用活動に有用なデータ・情報を紹介している「採用ナビGATE」、オペレーターが直接ご相談にお答えする「リクナビサポートセンター」などがあり、希望される企業はすべて無料でご利用になれます。
---ありがとうございました。リクナビが新卒採用ナンバーワンメディアであり続けている理由の一つが、積極的に新機能を導入して「求める人材を確実に効率よく採用したい」という企業ニーズに応えようとしている点にあることがよく分かりました。
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企業データ
社名 | 株式会社リクルート |
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本社所在地 | 〒100-6623 東京都千代田区丸の内1-9-2グラントウキョウノースタワー |
事業内容 | リクルートは、企業と人(Business to Consumer)、もしくは企業と企業(Business to Business)を結びつける場を、情報誌・インターネット・モバイルなど多彩なメディアを通じて提供しています。 1人1人のニーズに応じた情報を提供し、新たな1歩を踏み出すお手伝いをすることで、“FOLLOW YOUR HEART”の実現を目指します。 |
設立 | 1963年8月26日 |
代表者名 | 代表取締役社長 柏木 斉 |