豊富なアプローチ方法による母集団形成から
学生とのコミュニケーション設計までトータルに支援
新卒採用のワンストップ・サービス・サイト「マイナビ」
主要就職サイトのオープンが3年生の12月からとなった2013年卒の新卒採用。しかし、大手の内定出しのピークは例年同様4月といわれ、企業も学生も限られた時間で候補を絞り込む「短期決戦」を強いられることになる。いろいろな採用手法を手広く試す時間的余裕がない中で、優れた一つのツールを徹底的に使い込むのはきわめて有効な対策といえるだろう。そこで注目されるのが就職サイト「マイナビ」。約8,500社の企業、約72万人の学生が利用する実績もさることながら、新卒採用の川上から川下まですべての局面で高度なノウハウを提供してくれる心強い存在だ。最新のポイントを詳しく聞いた。 (取材日/2011年10月19日)
企業の魅力を伝える取材記事+学生とのコミュニケーションを重視した「企業マイページ」
----2013年卒新卒採用のトレンドをどう分析されていますか。
例年との最大の違いは、私どもの「マイナビ」をはじめ主要就職サイトのオープンが12月からとなることでしょう。しかし、単純にすべてが2カ月後ろにずれる形で進んでいくかといえば、そうではないと予想しています。
というのは、2012年卒採用は東日本大震災の影響で、一部の企業が採用のピーク時期を後ろにずらしました。採用計画が流動的になるなどやむをえない事情があったわけですが、結果として就職活動・採用活動が分散化・長期化することとなりました。弊社で震災後の企業満足度を調査したところ、スケジュールを後ろ倒しにした企業と当初の予定通りに採用を進めた企業では、後者の方が質・量ともに満足度が高かったという結果が出ています。つまり、新卒採用全体が不透明感を増す中で、学生の多くが「早く内定を出してくれた企業に決める」と考えたことが分かります。良い人材を質・量ともに確保しようとすれば、不用意に採用スケジュールを遅らせるのは得策ではないという教訓を得た企業が多かったのではないでしょうか。
したがって、2013年卒採用でも、大手企業の内々定出しのピークは例年と同じく4月になることが予想されます。当然、限られた期間で多くの学生に自社の魅力を伝えるためには、これまで以上に情報の出し方を工夫していかなくてはなりません。
また、中堅・中小企業に関しては、大手企業とだけでなく中堅同士で採用競合するケースが増えています。学生側も大手志向だけではなく、徐々に中堅・中小企業も視野に入れる割合が増えつつあるのが現状ですが、実は新卒採用を行う中堅企業の社数がそれ以上の割合で伸びているのです。ここ数年の「マイナビ」参画社数で見ても、出入りはあるものの従業員数1000名以下の中堅・中小企業の掲載に関しては相当数増えています。そのため、夏採用・秋採用と中堅企業同士の採用競合は続くとみています。
ここでも「自社の魅力をどう伝えるか」によって採用の成否が大きく分かれてくるでしょう。短期決戦の大手企業も、長期戦覚悟の中堅・中小企業も、情報の見せ方が一層重要になるのが2013年卒採用ではないでしょうか。
----「マイナビ」では具体的にどのような形で企業の情報提供をサポートされているのですか。
自社がどういう企業なのかを学生に伝える入り口が「企業情報ページ」です。「マイナビ」では、基本的に私どもの専属スタッフが企業を訪問して取材し、それを記事にするスタイルをとっています。各社の強みや魅力を、学生が理解しやすいポイントに整理して情報提供していきます。
母集団として集まった学生は、専攻・志向・適性・進捗状況などがそれぞれ異なります。ここからは「1対1」のコミュニケーションが重要になってきます。これを効率的に行えるよう支援するのが「企業マイページ」です。
企業マイページでは、1社あたり最大200画面を、各社が設定した条件によって出し分けることが可能です。エントリーだけの学生と会社説明会出席済みの学生では、当然見せたい情報も変わってきます。文系・理系、希望職種によっても違うでしょう。この企業マイページの画面は、既存のフォーマットに文字や写真をはめ込むだけで簡単に作成でき、タイムリーな情報を手軽に作成し公開することができます。学生にとっては、「まさに自分のための情報だ」と思えるようなきめ細かいコミュニケーションが可能になるわけです。
企業マイページでは、どのような情報をどんなタイミングで出せばいいのかが重要になりますが、これについても私どものスタッフが適切なアドバイスやコンサルティングをさせていただきます。就職サイトという器だけでなく、その中に盛り込むコンテンツづくりまでサポートできるのが「マイナビ」の強みだと思っています。
採用環境の変化に対応し、企業と学生をしっかり結ぶ
---最新の「マイナビ」で強化された点や新しい機能について教えてください。
企業と学生の接点を広げるための機能としては、「スカウトメール」と「先輩発見機能」を強化しています。
まず、「スカウトメール」では、学生が登録した自己PR(プロフィール)を全文検索できるようになりました。特定の専攻・研究分野や資格、語学、体験などをキーワードとして検索することで、スカウトメールを送りたい学生を効率的に発見できます。また、スカウトメールを送った学生が自社にエントリーしてきた際には、そのことが分かる仕組みも付けましたので、「メールを見てくれたのですね」というところからコミュニケーションをスタートできるようになりました。
「先輩発見機能」は、先輩として登録できる社員数を3名から600名に大幅に増やしました。学生が大学OB・OGの在職している会社を検索できるだけでなく、企業情報ページにアクセスした際には、「この会社にはあなたの先輩がいます」というアイコンが自動的に表示されるなど、出身校によるマッチング機会を増やすように工夫しています。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで大学OB・OGを検索する学生も増えていますが、その場合はOB・OG側も同じSNSを使っていることが条件になります。しかし、「マイナビ」の先輩登録は人事側で簡単にできますので、チャンスをより広げることができます。
また、この1年で利用する学生が大幅に増えた「スマートフォン」に最適化したスマートフォン専用のサイトをオープンしました。以前からのPC版、モバイル(携帯電話)版とあわせて、あらゆる環境で「マイナビ」を快適に利用することができます。さらに、マイナビ上で予約した説明会などのスケジュールをGoogle カレンダーと同期できる機能も追加し利便性を向上させています。
学生との効率的な接触機会を提供するー「マイナビTV」
---限られた採用予算で良い人材を採りたいという企業はますます増えているようですね。
従来ならば地方を含めた複数の地区で説明会を行っていたが、採用予算の関係で開催地区を絞るといった話もよく聞きます。これは地方の学生や留学生などが不利になるばかりでなく、企業にとっても「たまたまその日参加できなかった学生を取り逃がす」ことにつながります。実際、「エントリーしてきた学生のうち、自社説明会等で企業が直接接触できる割合は約30%」というデータもあります。効率的な採用をめざすならば、いたずらに母集団を大きくする方法だけでなく、すでに自社に興味を持ってエントリーしてきた学生との接触機会を増やす方法も考えられるのではないでしょうか。
そこで、「マイナビ」ではインターネットを利用して会社説明会などのイベントを配信できるオプション企画「マイナビTV」をスタートさせました。学生の感想をリアルタイムで集められるチャット機能や、会社案内などの資料をダウンロードできる機能もあります。もちろん、録画を後から見ることもできますので、リアルタイムで都合がつかなかった学生の取り込みも可能になります。
このように「マイナビ」では、企業が課題を感じている部分にソリューションを提供していくことこそが使命であると考え、さまざまな商品企画やコンサルティングを行っています。就職サイト=母集団形成のためのツールと捉えられがちですが、「マイナビ」は企業と学生との1対1のコミュニケーションを重視した設計をしており、さらには採用担当者向けプレゼンテーション研修や面接官トレーニングなど、「採用力」を強化するための実務面のサポートメニューも充実しています。新卒採用の川上から川下まで豊富なノウハウをご提供できますので、ぜひご活用いただきたいと思います。
---ありがとうございました。
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企業データ
社名 | 株式会社マイナビ |
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本社所在地 | 〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 |
事業内容 |
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設立 | 1973年8月15日 |
代表者名 | 代表取締役社長 中川 信行 |